バンクーバー郊外に親子で移住!2023年版

バンクーバー郊外に親子で移住して3年が経過しました。バンクーバー郊外での生活、子供のバイリンガル教育に奮闘する毎日を綴っています

カナダに親子で移住して3年が経過、当時4歳、9歳だった子供たちの英語力は?

 2019年の夏に家族でカナダに移住して、ちょうど3年が経過しました。1年前に2年経過時の英語力について記載していましたので、3年経過時の英語力についても記載しておきたいと思います。

 

 <息子:移住当初, 9歳 Grade4 (日本では小学3年生)=>

                  現在 9月からGrade7へ(日本では小学6年生>

 

  2年目以降は、英語のコミュニケーションで困ることは無くなりました。通っている学校は、郊外の学校で小規模なので、カナダの平均レベルで測ることが難しいのですが、学校の成績は、Grade6終了時に最上位(91−100%)に入り表彰され、また、Grade5とGrade6の生徒全体から1人だけ選出される特別なAwardも有難くいただくことができました。フランス語のプレゼンテーションなど慣れないことも多くあったと思いますが、特にここ1年間は自分で課題等に前向きに取り組み、積極的に行事に参加し、下級生のサポートをしたり、クラスメートとも良い関係を築いたことが評価されたのかなと思っています。

 

 客観的に英語力を測る数値としては、現地の学校で毎年継続して受験しているTOFEL Juniorは870点(Superiorのレベル)を取得し、この夏、日本に一時帰国した際に受験した英検では、英検準1級に合格することができました。TOEFL JuniorだけだとWritingがないので、Writing力もしっかりと身についているのか判断ができなかったのですが、英検準1級に合格し、Writing含め4技能がしっかりと身についていることが把握できました。現地校に通っていると、1年ほどで日常会話が流暢に話せるようになるので、英語ができていると錯覚しがちですが、4技能がしっかりと身についているかは、定期的にテストなどを通して、進捗を見ていく必要があると考えています。

 現在、12歳になった息子に関しては、英語教育については、もう親が口を挟む必要はないかなと感じています。バイリンガル育児の英語に関しては、この3年で一段落し、あとは学校の先生と息子自身に任せようと思っています。

 息子はこの3年間、多様な価値観を持ったクラスメートに囲まれ、その中で、悩みを共有したり共通の趣味を持つ親友ができたことが充実した学校生活を送る上で最もプラスになったのではないかと思います。

 

<娘:移住時, 4歳  Kindergarten (日本では未就学児 年中)=>

                  現在, 9月からGrade3へ(日本では小学2年生>

 

 娘に関しても、ネイティブ並みに流暢に英語を話すことができるようになりました。兄弟だけの時の会話は英語が中心です。Grade2終了時、Grade2の先生からはGrade4のレベルの英語力があると言われました。4歳でカナダに来たときは、全く英語を学ばずに来たので、0のレベルだったのですが、3年間でここまで急速に伸びたのは、読書のおかげかなと思っています。娘も今年の夏、一時帰国時に英検3級を試しに受けてみたのですが、準2級を超える点数を取得して合格していました。多読からいろいろなことを学んでおり、私が単語学習をしていて意味が出てこなかった単語、例えばvet(獣医)やHyponosis(催眠術)という単語も知っており、“vetは動物のお医者さん", "Hyponosisはぐるぐる回して眠らせるやつだよね“(日本語で何と言うかはまだ知らないのですが。。)と答えたので、なんで知ってるのー!とびっくりして聞いたところ、vetは学校で将来何になりたいかクラスで発表した時に、vetになりたいと答えてる子がいたから知ってた、Hyponosisはママに買ってもらったPokémonのキャラクターの説明本に載ってたから知ってたよと、1回だけ目にしたり聞いたりしたことをちゃんと覚えていて、こんな風に自然に単語を学べたらどんなにか良いだろうと羨ましくなりました。やはり幼少期の子供はスポンジの様に新しい言語を吸収するというのは間違いではないと感じています。

 

 <その他、英語力(主に会話)向上に貢献したこと>

 娘は、小学校低学年なので、プレイデート(仲の良いクラスメートと公園や家で遊ぶ)する機会が多く、また、クラスメートの誕生日会も頻繁に開かれて、放課後や休みの日もお友達と過ごすことが多いので、英語に触れている時間が圧倒的に多いです。

 

お友達のお誕生日会に参加

 息子は、友達やクラスメートとはDiscordという北米の子供達の中で流行っているゲームチャットの機能(ゲームはしませんが、チャット機能だけ使用しています。)で、ほぼ毎日、隙間時間に親友と話したり、クラスメートとグループチャットをして過ごしています。日本に一時帰国した夏休みも時差を考慮して、友達と毎日コミュニケーションしていました。チャットをしていると没頭してしまうので、時間を決めてやるようにしていますが、クラスの課題のシェアや宿題についても話したりしているらしく、また、日本にいてもカナダの友達と容易に繋がることができるので、うまく使うととても良いツールになると思います。

 

 せっかく海外に移住するのだから、現地の学校生活を充実して過ごせるように、相応の英語力を身につけさせてあげたいと考えている場合、具体的にどのようなことをしたら良いかいくつか挙げるとしたら、以下が効果があり、良いのではないかと思います。

 

 

<未就学、小学校低学年で移住する場合>

 ・ローカルの子との交流ができる遊びの機会に積極的に参加する。(移住後)

  上記記載しましたが、低学年のうちは、そのような機会は多くあるので

  積極的に参加すると子供だけでなく親自身の交流範囲も広がり良いと思います。

 ・読書をする習慣をつける。

 

<小学校高学年で移住する場合>

 ・基礎の英語力をある程度日本でつけておく。

  オンラインレッスンなどでリスニング力を鍛えておくと現地での授業の理解も進み、

  溶け込みやすくなると思います。

 ・現地の学校の宿題や課題は子供に任せて、わからない点は子供自身が先生や

  クラスメートに質問して教えてもらうように仕向ける。

  親は課題やテストの結果を確認して、間違っていたところがなぜ間違っていたの

  か、今はちゃんと理解できているかを確認する作業に徹する。

  私は、自分がきちんと理解して指導する自信がなかったこともありますが、

  結果、自分自身でtryして、失敗して学ぶことを繰り返して、コミュニケーション

  能力も上がり、本人のためになって良かったのではないかと考えています。

 ・読書を継続して、そのサマリーを書き、チューターにチェックしてもらう。

 

<補足情報:英検受験について>

 ご存知の方も多いと思いますが、今はコンピューターベースでいつでも英検を受験することができ(1級以外)、1日で1次試験、2次試験とも受験できるので、夏の一時帰国時などの短期滞在時に手軽に受けることができるので便利です。7歳の娘には、ログインの仕方、マウスの使い方などを事前に家で指導する必要がありましたが、当日、ログイン時は、Capital Letterがうまく打てなかったようで、その時は係の方が補助して下さったそうなので、問題なく受験することができました。

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 海外移住の目的は千差万別で、教育方針も各家庭で異なると思いますが、海外でのバイリンガル子育てに興味があり、ブログを読んで下さっている方の参考になれば幸いです。

カナダは段々と陽が短くなってきて、朝晩はだいぶ冷えるようになってきました。