バンクーバー郊外に親子で移住!2023年版

バンクーバー郊外に親子で移住して3年が経過しました。バンクーバー郊外での生活、子供のバイリンガル教育に奮闘する毎日を綴っています

バンクーバーに移住して3年半が経過、親の英語力はUPしたのか??

 バンクーバー郊外に移住して早くも3年半が経過しました。ブログには子供の英語力について主に記載していますが、果たして親の方の英語力はUPしているのか??振り返ってみました。

 <移住直後のレベル>

 多国籍企業に勤めているので、ビジネス英語で特定の分野のコミュニケーションや日常生活で必要な英語(スーパーやレストラン、各種手続きの際に話す英語)は問題ありませんでしたが、子供の親や先生、友人との日常会話となると語彙力や話題も乏しく、言い慣れていない文章については、言葉や文章がスムーズに出てこないで、時々頭の中で考えたり、日本語から英訳して話すことも多く、決して流暢とは言えないレベル。洋書は興味がある本を3か月に1冊ほど読む程度。

 

 

 <3年半後の今のレベル>

 ーListening力

   自然に今までのレベルを維持することができていて、若干向上したかと思います。これは日常的に聞こえてくる会話、多くの時間を過ごす車の中のラジオが全て英語で、家でも英語のプログラムを中心に試聴しているので、自然と身についているのだと思います。が、カナダ人の特に若者の速いスピードとはっきりと話さない話し方(モゴモゴと話す感じ)の英語は聞き取ることができない時があり、子供たちに助けてもらっています。

 ーReading力

 日常の学校のやりとり以外にEconomistや海外書籍を日頃から読むようにしたこと、英検1級に挑戦し、語彙力を意識的に増やしたことで、Economistや海外書籍は問題なく読めるようになりました。英検1級の単語帳を8割マスターすると、Economistや海外の一般書籍はほぼ問題なく読めるようになり、読んでいて面白いなと感じることができます。英語の資格だけ持っていてもあまり意味がないという意見もたまに聞かれますが、その道をしっかりと極めて身につければ、視野が広がりとても有益だと思います。特に旺文社の英検1級の単語帳に出てくる単語はEconomistを読んでいると頻繁に遭遇するので辞書代わりにも使えて便利です。

 

ーWriting力

 Writing力もReading力と同様、カナダに住んでいたから向上したということではなく、昨年の秋に英検1級の1次試験を受験するためにEssay Writingの練習を繰り返した結果、合格するレベルまで向上しました。英検1級のEssay Writingで求められるTopicは、環境問題、高齢化社会、農作物の遺伝子組み換え、AIが人間の仕事を奪うか、関税、原子力発電(私が受験したときはこのTopicでした。)宗教問題についてなど幅広く対策する必要があるので、それらのTopicについてアイディアを出して論理的に書けるようになることで、Speaking力の向上にもつながったのではないかと思います。

 

 ーSpeaking力

 海外に住んでいるので、ここが一番向上して欲しいところで、日本人の大人が一番苦労するところだと思います。

 正直、最初の1年は全く向上したと実感できなかったのですが、2年目に入り、通常の日常会話での話題も増えてきて、考えながら時々つまづきながら、自分が言いたいことは大体表現できるようになりました。2年目後半からEconomistを定期購読し、3年目に入り英検1級にも挑戦したことで語彙力が急速にアップし、様々な世界情勢を英語で読んで理解することができるようになりました。話題も豊富になったので、長年停滞していたスピーキング力がやっと一段上に上がって、前よりも言いたいことがすんなりと出てきて、様々な話題について、1、2年前と比較して流暢に話せるようになったなーと実感しています。

 

<英語力がUPした結果>

 昨年末、同じタウンハウスに住んでいるローカル生まれ&育ちのカナダ人の友人と2人でカフェに行ったのですが、その際、話が途切れることなく、様々な話題(カナダのマリファナ合法についてや日本の少子化問題、移民問題、お互いの家族の状況など)で盛り上がりあっという間に時間が経っていました。1ー2年前まではご近所さんとはあいさつと立話だけで終わっていたのが、カフェに一緒に行くまで会話が弾むようになったことは大きな進歩だと感じています。その後、彼女とはお互いの家を行き来して、ランチをしたりお茶するまで親しくなることができました。今は彼女が初めての日本に遊びに来る計画を一緒に立てています。以前は話題を探して会話が途切れたりしたのですが、Economistを約1年間読み続けて、視野が広がったことで、ローカルの友人と会ったりFace Timeで英語で色々な話をしたり時間を過ごすのがとても楽しくなりました。やはりどこかで一定の努力をしないと、会話力は一定以上にはアップしないのだなーと実感しました。1、2年目はただ仲の良い友達と会って楽しく話すだけで、英語学習に力を入れず、サボっていたため停滞していたのだと思います。

 海外に長年住んでいても親は子供たちとは違って、毎日学校で学ぶ訳ではありませんし、我が家は家での会話は、娘の日本語力キープのため、基本は日本語なので、定期的に会うローカルの友達を作ったり、学校のボランティアに参加するなどしないと英語を話す機会は少ないです。スタバやスーパー、レストランに行った時などに決まりきった文句だけの使用になってしまい、それだけだとなかなかその一段上の会話力のレベルに到達しません。会話力は、語彙力と話せる英語の話題を増やして、話す場数と時間を多くすることで、やっと一段上に向上したというのが私自身の体験でした。親子共に学ぶこと、努力することを継続することで、現地の生活が一層楽しく充実して、更に学びを深めようというプラスのスパイラルに入っていくことができるのではないかと思います。私はスイッチが入ったのが子供達に比べて遅く、その点は反省点ですが、これからも家族で学びを継続して、残りのカナダでの生活を充実して過ごせるようにしていきたいと思っています。